新撰組活劇 沖田総司絵巻 第一章「壬生ノ狼〜沖田総司」一

第一章「壬生ノ狼〜沖田総司」一
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新撰組活劇「幕末新撰組絵巻 沖田総司物語」の小説は縦書きをメインとしていますが、横書き版小説も下段に掲載しています

幕末新撰組絵巻 沖田総司物語第一章「壬生ノ狼 沖田総司」:228頁横文字版小説


沖田総司は、梅を抱きかかえ平山五郎、そして芹沢鴨の躯がある部屋に運んだ。
そして芹沢の傍らにそっと寄り添わせながら呟いた。

「逃げたのは、平間さんですか・・・」
刀を拭う事もせず、鞘に納める様子もない土方に問うた。

「女を連れて逃げられた、井上さんたちが追っている。」
土方は、芹沢の傍らに寄り添うお梅を見つめながら答えた。

なぜ、土方歳三が刀を拭わぬのか・・・納めないのか・・・

沖田総司は、すべて承知していた。

この部屋で、まだやらねばならぬことが彼には残されていたからである。

ここに眠る三名は、深夜屯所内に潜入した輩に
・・賊に斬殺されたのであるから・・・

この暗殺劇に最後の手を土方歳三は加えねばならぬのだ。
それは、この劇に加わった者たちが皆承知していた
・・・原田左之助も、そして沖田総司も。

カチンッ
沖田が鯉口を切る。
土方歳三がやらねばならぬことを沖田もまた請け負うとした。


 「おまえは・・・いい。
 おまえは、もう今夜はさがれ。」
 

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