「わしは、重いかっつ」もう 一度響く。
「・・・はい。」目を伏せながら沖田総司は答えた。
「そうか、重いか。ならば、ここで降ろせ。」 芹澤鴨の潔いまでの言葉が心に響いた。
あの時、あの月夜に芹澤のその言葉に笑いながら答え、 けっして芹澤を降ろさなかった自分がいた。
「背負いきれなかったら、斬れ」そう言った芹澤を降ろさずにいた自分がいた。
・・・・だが・・・・もう・・・・それは・・・・
総司は、ただ黙って腰を落とし、芹澤に降りるように促した。
それが、答えだった。
あの時と違う自分がいた。
芹澤鴨という豪傑を背負いきれない 一人の男が・・・
そして新撰組がそこにあった。
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