第一章「夜道」四

「夜道」四
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新撰組活劇「幕末新撰組絵巻 沖田総司物語」の小説は縦書きをメインとしていますが、横書き版小説も下段に掲載しています

幕末新撰組絵巻〜沖田総司物語〜第一章「夜道」:149頁横文字版小説


 「わしは、重いかっつ」もう 一度響く。

 「・・・はい。」目を伏せながら沖田総司は答えた。


 「そうか、重いか。ならば、ここで降ろせ。」
芹澤鴨の潔いまでの言葉が心に響いた。


あの時、あの月夜に芹澤のその言葉に笑いながら答え、
けっして芹澤を降ろさなかった自分がいた。

 「背負いきれなかったら、斬れ」そう言った芹澤を降ろさずにいた自分がいた。


   ・・・・だが・・・・もう・・・・それは・・・・


総司は、ただ黙って腰を落とし、芹澤に降りるように促した。

それが、答えだった。

あの時と違う自分がいた。

芹澤鴨という豪傑を背負いきれない 一人の男が・・・


   そして新撰組がそこにあった。
 

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