第一章「新撰組局長」二

「新撰組局長」二
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新撰組活劇「沖田総司絵巻 いつか何処かで」の小説は縦書きをメインとしていますが、横書き版小説も下段に掲載しています

新撰組活劇 沖田総司絵巻 「新撰組局長」:18頁横文字版小説

 「はっ、寂しいだと
  ヤツには、平山や野口、平間っていう金魚の糞みたいな腰巾着が
  いるじゃねぇかっ」土方は、何を寝ぼけたことを・・・と、総司を睨んだ


 「ちょっと・・・違うんだけど・・な」と総司は肩をすぼめてみせた。


 「ま、隊名を考えるとき、自分の意見が聞かれなかったことに
  腹を立てておられたからなぁ」困ったもんだ・・・と近藤勇も頭を掻いている。


名目上、局長として芹澤鴨、近藤勇となっている。
その上、なぜかもう一人、
芹沢のごり押しで新見錦という男も局長扱いとなっている。

 「局長が三人もいる隊があるかよっつ」土方にしてみれば、
局長はあくまでも近藤勇、只一人である。

それは、試衛館一門・・・土方と同じく副長の山南敬助、永倉新八、原田佐之助、
藤堂平助、井上源三郎・・・皆、気持ちは同じだった。
もちろん、沖田総司も。

だが、そんな中で、なぜか、芹澤鴨は総司を気に入っていた。

 「沖田、沖田君っ」芹澤が総司を呼んでいる。

 「ほらよ、お山の大将がよんでるぜ」
こちらに近づいてくる芹澤を顎先でさしながら総司を促す。

 「ずいぶん懐かれたもんだな・・・お前も」近藤も気の毒そうに総司に囁く。

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