第一章「新撰組」二

「新撰組」二
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新撰組活劇「沖田総司絵巻 いつか何処かで」の小説は縦書きをメインとしていますが、横書き版小説も下段に掲載しています

新撰組活劇 沖田総司絵巻 「新撰組」:16頁横文字版小説

清河八郎、幕府を欺き実質的に浪士隊を掌握していた人物であった。
しかし、その切れ者の彼も浪士隊を引き連れて江戸に戻ってまもなく、
暗殺という闇に消えたのである。

 「俺達は、俺達自身で自分の道を選んで、この京に残ったんだ。
  だから新しい隊名は・・」
  
土方歳三は 一呼吸おいた。
 「新・・」


 「ならば、新撰組ですね・・・」
それまで黙って土方と近藤の話を聞いていた沖田総司が唐突に言い放った。


 「お、おまえっ」

 「土方さんがもったいぶってるからですよ」

ここぞという台詞を総司にまんまともっていかれて土方は、
とぼけた表情でいる総司を睨み付けた。

 

「新撰組かっつ」腹の底に響く声で近藤勇が叫んだ。

その声には慣れている土方も総司もさすがに一瞬たじろいだ。

そして三人で顔を見合わせて笑った。

いまこの時、『新撰組』が生まれたのである。

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