第一章「斬り合い〜沖田総司」

「斬り合い〜沖田総司」
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新撰組活劇「沖田総司絵巻 いつか何処かで」の小説は縦書きをメインとしていますが、横書き版小説も下段に掲載しています

新撰組活劇 沖田総司絵巻 「斬り合い」:65頁横文字版小説


 だが、沖田総司にとっては、先の命令に心取られている余裕などなかった。

倒幕浪士たちとの命ぎりぎりの斬り合い・・・
今の自分はそのまっただ中にいるのだ。

近藤勇が決断し、
土方歳三が命令を下し、
そして自分が動く。

それだけのことである。

今の自分はこの目の前にいる、
すでに生への執着を捨てた者との戦いしかないのである。

道場で極めた剣術が辛うじて通用するのは、逃げ道を考えながら向かってくる相手にだけである。
それならば相手の動きの先が読める。

だが、そんなものは命を捨てて向かってくる者には通用しなかった。
なぜなら、その者には先がないのだから、先のない道に待ち伏せることなどできない

だから自分も命を捨てて相手と対峙する。

そして生き残ったほうは・・・運がよかった・・・

それだけなのである。


沖田総司はそう考えながら志士たちとの斬り合いの日々を過ごしていた。
 

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