第一章「憤り」四

「憤り」四
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新撰組活劇「沖田総司絵巻 いつか何処かで」の小説は縦書きをメインとしていますが、横書き版小説も下段に掲載しています

新撰組活劇 沖田総司絵巻 「憤り」:58頁横文字版小説


 「総司」

この純粋すぎる男は、いずれ惚れた女ができたとき、苦しみぬくのだろうか。
その時、自分は、この沖田総司に何をして、
何を言ってやれるのだろうか・・・

 「土方さん」

 「なんだ」

 「いつですか・・・」

総司のその問いに土方は、空を見上げた。

 「なにがだ」土方が雲の流れを眼で追う。
 
 「・・・いえ」総司は静かに眼を閉じる。


 「・・・・・・・・・・やれるか」

空を仰いだまま、土方歳三が沖田総司に問いかける。


 「はい」

そう答える総司の眼に
先ほどまで溢れていた人としての葛藤する感情は消えていた。

 

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