第一章「憤り」三

「憤り」三
次頁前頁

■新撰組活劇目録■

■沖田総司伝年表■

- 57 -

■挿絵小説総目録■

■沖田総司絵巻目録■

新撰組活劇「沖田総司絵巻 いつか何処かで」の小説は縦書きをメインとしていますが、横書き版小説も下段に掲載しています

新撰組活劇 沖田総司絵巻 「憤り」:57頁横文字版小説


   ・・・だからといって、そんな言葉で納得できない
   ・・・やはり自分のために犠牲になった人間がいることに・・・

土方歳三は、沖田総司を見据えて言った。

 「血は人を狂わせる・・・とくに女は血の匂いに敏感だ。
  あの女もこの新撰組に関わらなかったらあそこまで、狂わなかった
   ・・・かもな」

総司は土方の言葉に合点がいった

   ・・・ああ、そういうことか・・・
   新撰組という組織に漂う血の匂いに梅は狂ったのか・・・
   そして、その中で一番に血の匂いの染み込んだ・・・自分に・・・

 「ふふ・・・」総司はおかしくなって笑った。


 「総司」土方の怪訝そうな顔が向けられた。


 「土方さん、女が血に狂うのなら・・・
  私から漂ってくる血の匂いに狂うのなら・・・私は、恋なんかしませんよ
  好きになった女が狂っていく様は・・・みたくないですからね」

総司は、刀を帯に差しながら、悲し気に笑った。



 

■次頁■

■沖田総司伝■

■新撰組活劇■

■小説総目録■

■前頁■

新撰組活劇オンライン ネット小説【幕末沖田総司絵巻 いつか何処かで】