第一章「怒濤〜永倉新八」四

「怒濤」四
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新撰組活劇「沖田総司絵巻 いつか何処かで」の小説は縦書きをメインとしていますが、横書き版小説も下段に掲載しています

新撰組活劇 沖田総司絵巻 「怒濤」:51頁横文字版小説

 「沖田っ、お前ならどうしたっ
  増田が目にかけていた自分の配下の者だったらっ」
永倉新八は刀に力を込めたまま、沖田総司に訴えかけた。


 「・・・・許せなかったでしょう・・・この女を」
総司とて永倉の悔しさが承知していた。


 「だったら、どけっつ沖田っ」永倉の怒りは頂点に達している。


総司も鞘に収まっている刀に力を込めた。
いざとなれば鞘から抜いてでも永倉を止めねばならない・・・・
それが、この場に居合わせた自分の責任である。

 「そして、永倉さん、あなたが今の私の立場ならあなたは私をこうして止めた。
  私は、あなたの腕をこの場で斬り落としてでも止めますよっ」
総司の意を決した最後の説得であった。


 「ならばっ、抜けっつ、沖田っつ」永倉は怒りに呑まれている。


抜くしかないのか・・・総司が柄に力を込めた

がその時、緊迫の幕をやぶる声が響いた。


 「永倉っ」土方歳三がこちらに近づいてくる。
 

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