「永倉さんっつ」永倉新八が何をしにいったのか・・・わかりきっていた。
沖田総司は苦悶の表情の増田の亡骸に手を合わせた。
「増田さん・・・いまは・・・止めさせていただきます」 念仏を唱えるかのように呟いた。そして、総司は永倉を追って走りだした。
走りながら総司は履いていた下駄を捨て、 刀の鞘と帯を結束している下緒をほどきながら・・・走った。
永倉の姿が見える。
そしてその先には梅がいた。
運良く・・・悪く・・・どちらともとれるように梅の姿がある。 芹澤鴨を送り出した後らしかった。
「この魔物めっ」
仁王のように青筋をたて眼を怒らせた男が自分に向かって刀を振り下ろそうとしている。
梅はしゃがみ込み必死に後ずさりしようとしている。
まさに永倉新八の刃が梅めがけて振り下ろされた時
ガッキーン
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