「総司・・・」 「おい、総司っ」 「こらっ、宗次郎っ」
「やだな、土方さん・・私は、改名したんですよ・・・沖田総司に」
「何言ってやがる、さっきから呼んでたのに返事しなかったのは、 お前じゃないかっ」
大きな欠伸をしながら総司は、背伸びをした。そして少し目を細めて空をみた。
「ちょっとね・・・懐かしい夢をみていたんですよ・・・」
「はっ、夢だと、お前よくこんな時にのんきに昼寝なんかできるな」 さすがの土方もあきれた。
さもあらん、土方歳三にしてみれば、沖田総司のお気楽さが羨ましくも有り、 腹立たしくも思えた。
幕府が募集した浪士隊に加わり、将軍警護という目的のはずが、実は攘夷軍、 つまり幕府に資金だけださせてその実、 幕府に反旗を翻す者をあつめるのが 目的だとわかったとき、試衛館一門は、江戸に帰る浪士隊と決別し、 ここ壬生村に残ることを決心した。 そして、なんとか、会津藩預かりの任をまかされることとなったばかりである。
これからいかにして、会津藩との繋がりを強めていくか・・・・
|