「ははは、そんなことがあったな・・・」山南は懐かしそうに目を細めた。
「あれ・・・土方さん、結構感動していましたよ、 あの人こそ真の武士だ・・・って」総司が続ける言葉に
「そうか・・・・」と照れくさそうに山南が笑った。
「ん?しかし、そういえばあの時、総司、 お前も血相を変えて木刀をもって相手に向かって行こうとしていたじゃないか、 それにあの木刀・・・あれ、道場で一番太いやつだったような気がしたが・・・ 十五とはいえお前の腕であの木刀を使って相手に打ち込んだら・・・」
「あれ?そうでしたっけ? 私も若かったんですねぇ〜」
しみじみと頷くふりをする総司をみて 山南は、思わず吹き出してしまった。 そして心が少し軽くなった気がした。 |