第一章「新撰組局長」五

「新撰組局長」五
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新撰組活劇「沖田総司絵巻 いつか何処かで」の小説は縦書きをメインとしていますが、横書き版小説も下段に掲載しています

新撰組活劇 沖田総司絵巻 「新撰組局長」:21頁横文字版小説

 「先生、そんなに暴れると落ちますよっ」

無邪気にはしゃぐ芹澤を落としそうになる。


 「はっはっは、落ちたらそのまま落としていけばいいっ」

芹澤鴨は、おかまいなしと言わんばかりに笑っている。


 「そんなことしたら、先生、寂しがるでしょ?」

総司のあやすような言葉に芹澤が大人しくなった。

  ・・・・

 「そうだな・・・それは寂しいな・・・」少し照れたように声をしぼめた。

だがふたたび大声で笑い、いつものように虚勢をはるのである。

 「背負い切れなくなったら、沖田っ、儂を斬っていけっつ」

それが、芹沢のいかなる気持ちをあらわしているのかは、わからぬが、
ただ、総司には、精一杯の虚勢をはるこの男の寂しさだけは、
背から伝わってくるのだった。


「それは・・・ご勘弁を・・・」


      ・・・沖田総司は心の底から願った・・・

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